【初心者必見】CAD習得は何から始めたら良い？最初にやるべき行動を解説！

「CADエンジニアになりたいけど、何から始めれば良いの？」「CADを始めるには何を揃えたら良い？」このような疑問をお持ちではありませんか？

CADにはさまざまな種類や分野があり、これから学習する方にとっては、始め方が難しく感じるでしょう。CADの学習を始める際には、効率的な学習方法を事前に知っておくとスムーズに学べます。最適な学習手順を踏むことで、CADの基礎を着実に習得でき、その後の応用学習にも活かしやすくなるでしょう。

本記事では、初心者がCADを学ぶ際に必要な準備から最初にやるべき行動など、効率的にスキルを身に付けるための学習ステップについて詳しく解説します。

CADに必要な準備

CADを始めるには、まず学習環境を整えるための基本的な準備が必要です。CADで必要なものを揃えなければ、本格的な学習はできません。準備をしっかりと整えておけば、CADの基礎を効率よく学べるので、ぜひ参考にしてください。

パソコン

CADソフトをスムーズに動かすためには、ある程度の処理能力を備えたパソコンが必要です。特に3D CADの場合は、グラフィック性能が高いモデルがおすすめです。CPUやGPUのメモリや性能を確認し、快適に作業ができるパソコンを用意しましょう。

また、画面が見やすいディスプレイのサイズや解像度も作業効率に影響するため、長時間の作業でも苦にならないパソコンを選んでください。

CADソフト

CADの学習には、目的に合ったCADソフトの用意が必須です。2D CADを学ぶのか、3D CADでモデリングを行いたいのかに応じて、ソフトの選び方も変わってきます。2D CADと3D CADの選び方は、設計したい分野によって使い分けられるので、チェックしてみてください。

初めての方は、無料の体験版や初心者向けのソフトから始めるのも良いでしょう。自分の学習内容に合ったソフトを選ぶことで、より効率的にスキルを習得できるはずです。

教材

CADを独学で学ぶ方は、まず初心者向けで分かりやすい教材を用意しましょう。現在は、書籍や動画教材、オンラインチュートリアルなど、さまざまな教材が提供されているので、自分の学習スタイルに合ったものを選べます。

初心者向けの教材を選ぶ際は、基本操作から製図の基礎、設計のコツまで網羅しているものを選ぶと比較的短期間で基礎の習得ができるでしょう。

また、インターネット上には無料のチュートリアルも多いので、学習費用を抑えられます。

初心者におすすめのCADソフト3選

CADは基礎を固めない限り応用を学べないため、まずは初心者向けの使いやすいソフトを選んでください。

ここでは、シンプルな操作性や豊富な学習リソースを備えた、初心者におすすめのCADソフトを3つ紹介します。それぞれの特徴を確認し、用途や学習スタイルに合ったソフトを選びましょう。

Jw_cad

Jw-cadは、日本で開発された無料の2D CADソフトで、特に初心者が使いやすい設計になっています。建築や土木などの分野で使用されることが多いです。インターフェースがシンプルで動作も軽いため、基本的な製図から始めたい方にぴったりです。

ユーザー数が多いため、日本語対応のマニュアルや解説サイトが豊富に開設されており、CADに初めて触れる方でも不明点を解決しやすいでしょう。無料で使用できるため、独学にも最適なソフトです。

AutoCAD

AutoCADは、2Dと3Dの両方に対応している世界的に有名なCADソフトです。建築、土木、機械設計など幅広い分野で使用されています。業界標準のソフトなので信頼性が高く、基本から応用まで学べる機能が揃っています。初心者がCADの全体像をつかむのに役立つでしょう。

また、無料体験版が提供されているので、気軽に試しやすい点も魅力です。多くの分野で使用されているソフトのため、使い方を身に付ければ、資格取得や就職活動にも応用しやすいでしょう。

Fusion 360

Fusion 360は、3D CADの初心者におすすめのソフトで、特にプロダクトデザインや機械設計で多く使用されています。クラウドベースなので、場所やデバイスを問わずにアクセスできます。

3Dモデリングやシミュレーション、レンダリングなどの機能が充実しており、デザインの初期段階から試作品の検証まで一貫して行えるのも魅力です。こちらも無料体験版があるので、お試しで使ってみるのもよいでしょう。

CAD初心者にしてほしい最初の行動

CADの学習に必要なものを揃えたら、本格的な学習が始まります。しかし、最初に誤った学習スタイルを選択してしまうと、その後の学習がスムーズに進みにくくなる可能性があります。最初の学習方法は、基盤を整えることを重視して焦らずに進めていきましょう。

ここでは、CAD初心者が最初にやるべき行動を具体的に解説します。何から初めて良いか分からなくてCAD学習に手を出せなかった方もまずは行動してみてください。

CADソフトをダウンロードする

まずは、使用するCADソフトをダウンロードしましょう。CADソフトのなかには、無料版やトライアル版が用意されているため、最初は無料で試せるものから始めると良いでしょう。

ソフトの選び方がわからない場合は、記事中で紹介したような初心者向けで、使いやすいソフトを選んでください。まずは手元で操作できる環境を整えることが、学習をスタートさせる第一歩です。

プロの図面を模写する（トレース）

実際にプロが描いた図面を模写してみるのも良い学習方法です。CADエンジニアの仕事を実践的に把握できるので、設計イメージがしやすくなります。さらに、プロの図面を真似るので、自分の技術で足りない部分を発見できます。

インターネット上には、多くの参考図面が公開されているので、自分が描きたいイメージに近い図面を模写してみましょう。模写は、図面の読み方や寸法の取り方も自然と学べるため、初心者が基本を習得するのに最適な方法です。

とにかく図面を描く練習をする

CADのスキルを上達させるための学習方法として、繰り返し図面を描く練習は欠かせません。簡単な図面から始めて徐々に難易度を上げることで、図面の理解力と操作スピードが上がります。

また、製図のルールやコツを意識しながら練習すれば、実践的で的確なスキルが身に付くでしょう。毎日少しずつでも図面を描くことで、着実にスキルアップが目指せます。

独学が難しい場合はスクールに通う

独学で進めるのが難しいと感じた場合は、CADスクールに通うのもひとつの方法です。スクールではプロの指導のもと、適切な手順に沿って学べるため、効率的にスキルを身に付けられます。

また、最新の実務知識も学べるため、実際の仕事に役立つスキルが得られます。スクールのカリキュラムを活用すれば、より早く高いスキルが身に付くでしょう。

とはいえ、独学が必ずしもダメなわけではありません。まずは独学で学びたいという方は、以下の記事を参考にしてみてください。

http://setup-jcad-cojp.check-star.jp/post2505

CADの基本的な使い方

CADを使い始めるには、基本的な操作の流れを覚えましょう。CADソフトには、さまざまな設計に対応できる機能が豊富に備わっていますが、全て基本操作のうえに成り立っています。

そこで以下では、CAD操作の基本ステップについて詳しく解説します。多くのCADソフトに共通している手順なので、参考にしながら操作してみましょう。

1.新規案件を作成する

CADソフトを立ち上げたら、まずは新規案件を作成します。新しく設計を始めたい場合に使う操作です。

「新規作成」や「プロジェクトの新規作成」を選び、案件の設定を行います。ここで図面のサイズやスケール、単位などの基本設定を確認し、必要に応じて調整します。この設定が正確であることが、後の作業のスムーズさに影響するため、最初にしっかり確認しておきましょう。

2.正面形状を作成する

新規案件が作成できたら、正面の形状を描き始めます。2D CADの場合は正面図として基本的なアウトラインを描き、3D CADの場合は最初にベースとなる形状を立体的にモデリングします。

正確な寸法を設定しながら、全体の構成をイメージしつつ形状を整えていきましょう。ここで基礎となる形状が決まるため、丁寧さを心がけてください。

3.各パーツの形状を微調整する

次に各パーツの細かい形状を微調整します。寸法の調整や部品の位置関係、角度などを詳細に設定し、必要に応じてパーツごとの調整を行います。

3D CADの場合は、厚みや立体的な構造も加え、より正確に形状を仕上げていきます。ここでは細かな仕上がりが重要になるため、精度を意識して進めましょう。

4.保存する

作業が完了したら、忘れずに保存してください。「保存」や「名前を付けて保存」を選び、ファイル名や保存先を設定します。

また、データの破損や紛失を防ぐために作業中もこまめに保存する習慣を付けておくと安心です。必要に応じて、異なるバージョンのファイルを保存しておけば、以前の作業にも簡単に戻れるようになります。

【まとめ】まずはCADの学習環境を整える

本記事では、CADを習得するために初心者が最初にやるべき行動について詳しく解説しました。

CAD学習を始めるには、パソコンやソフトなどを用意し、学習環境を整えることが重要です。現在は、無料ソフトや動画チュートリアルなどの気軽に学べるコンテンツやサービスが豊富です。そのため、CADの学習は誰でも気軽に始められます。まずは、基本操作を習得し、徐々にレベルアップした学習に移行することで、優秀なCADエンジニアになれるはずです。

自分に合った学習方法を選び、少しずつ自信をつけながらCADスキルを磨いてみてください。