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【初心者向け】CADのおすすめ無料ソフト7選!選び方や注意点も解説
「無料で使えるCADソフトはある?」「完全無料でおすすめのCADソフトは?」といった疑問をお持ちではありませんか?
CADソフトのなかには無料で利用できるものもあり、初心者の方は無料ソフトから始めてみるのもおすすめです。ただし、なかには無料体験期間があるのみで、実際には有料なソフトもあるので注意しましょう。
本記事では、完全無料で利用できるおすすめのソフトを全部で7つ紹介します。2Dと3Dにわけて紹介しているので、利用目的にあわせて選んでみてください。記事の後半では、選び方のポイントや、メリット・デメリットもお伝えしています。
目次
2D CADのおすすめ無料ソフト2選

ここでは、2D CADが無料で使用できるソフトを2つ紹介します。2D CADは、建築図面やインテリアの平面図でよく使用します。以下の2D CADソフトは、無料で使用できるので、チェックしてみてください。
| 無料ソフト | 特徴 |
|---|---|
| RootPro CAD CAD Free | ・初心者におすすめ ・商用利用も無料 ・他CADソフトとの互換性が高い |
| Jw_cad | ・建築、土木設計に最適 ・動作が軽い ・自分だけの操作画面を作れる |
一般的な建築図面を作れる2D CADは、製図や設計の基礎を学ぶのにも適しています。CADエンジニアとしての第一歩として不可欠な技術なので、無料ソフトから技術を磨きましょう。
以下では、それぞれの無料ソフトの特徴や強みを詳しく解説します。
RootPro CAD CAD Free
RootPro CAD CAD Freeは、2Dだけでなく、3D設計に対応している日本製の無料CADソフトです。特に2D図面作成機能が充実しており、建築や機械設計、インテリアなど多くの用途で活かせます。
日本語対応で直感的に操作できる設計のソフトのため、初心者でも扱いやすいです。基本的な図形の描画や寸法設定、レイヤー管理などの2D CADに必要な機能は揃っているので、不便なく使えるでしょう。
また、商用利用であっても無料で使えるため、小規模の事業やフリーランスの方にもおすすめです。
Jw_cad
Jw_cadは、日本国内で長年愛用されている2D専用の無料CADソフトで、建築や土木の設計に適しています。日本語対応のメニューやヘルプが整っているため、初心者にも使いやすいのが特徴です。
軽量でパソコンへの負荷が少ないソフトなので、サクサク進められるのも魅力です。
また、豊富なテンプレートやシンボルが提供されているライブラリがあり、引用または参考にしながら、初心者でも簡単に図面作成ができるでしょう。
3D CADのおすすめ無料ソフト5選

ここでは、3D CADの無料ソフトを5つ紹介します。3D CADは建築図面だけでなく、自動車や航空機、家電製品など多用途で使用できます。3D CADの需要は高いため、以下の無料ソフトを活用して技術を向上させましょう。
| 無料ソフト | 特徴 |
|---|---|
| SketchUp Free | ・インストール不要 ・直感的な操作が可能 ・3Dモデルが豊富で参考にしやすい |
| FreeCAD | ・パラメトリックデザイン対応 ・豊富なツールセットが用意されている ・商用利用も無料 |
| Fusion 360 | ・複数のデバイスから同時操作が可能 ・CAD、CAE、CAMの行程が一体化している ・高いシミュレーション機能を搭載 |
| Onshape | ・スマホからも操作可能なクラウドベース設計 ・バージョン変更の自由度が高い ・アクセス権限を細かく設定できる |
| DesignSpark Mechanical | ・数百万点の部品ライブラリがある ・2Dドキュメントも作成可能 ・STL形式での3Dプリントが可能 |
3D CADは、部品や建物の内部構造、材質色などを実際に近い質感で確認できます。そのため、クライアントへの提案がスムーズで、CADエンジニアとしての実績が積みやすいです。
各無料ソフトの特徴や強みを参考にして、自分に合った3D CADソフトを見つけてみてください。
SketchUp Free
建築やインテリアデザインに最適な3D CADソフトです。ブラウザベースなので、インストールの必要がなく、パソコンの容量節約にもなります。操作画面がシンプルで、初心者でも直感的な操作がしやすいのが特徴です。
ソフト内では、3D Warehouseと呼ばれる豊富な3Dモデルのライブラリが用意されており、部品や家具のデザインを自由に選べます。そのためアイデアが生まれやすく、作業効率も上がるでしょう。
また、クラウド保存機能により、インターネットさえあればどこからでもアクセス可能なのも魅力です。
FreeCAD
商用利用無料の3D CADソフトで、機械設計や建築設計に向いています。パラメトリックデザインに対応しており、寸法や形状の変更が簡単に行えるので、自由な発想で図面を描けます。
初心者でも使いやすいように用途毎にツールセットが用意されており、それぞれの設計時に最適なツールを学びながら作業できるでしょう。
3Dプリントや教育用途にもおすすめで、プロジェクトのコストを抑えたい方に人気です。
Fusion 360
設計からシミュレーション、製造までが一体化されている3D CADソフトで、効率的な作業が期待できます。クラウドベースのため、複数デバイスからのアクセスやリアルタイムの図面共有が可能です。
また、応力解析や熱解析などの高度なシミュレーションに対応しており、製品の耐久性を設計段階で確認できます。
パラメトリックモデリングや自由形状モデリングにも対応しているので、細かい寸法設定や自由度の高いデザインが求められる際に役立ちます。
Onshape
クラウドベースでリアルタイムの共同編集が可能な利便性の高い3D CADソフトです。場所問わずにアクセスでき、スマホからでも操作できるので、チームでの設計作業に適しています。
共同で作業する際は、ユーザー毎にアクセスや編集の権限を細かく設定できるので、編集途中の図面も安全に管理できます。
変更履歴の確認や過去のバージョンに戻すなどのバージョン管理機能に優れており、間違えても焦らず作業できるでしょう。
教育機関向けの無料プランもあるので、学生や教育現場でも役立ちます。
DesignSpark Mechanical
電子部品や機械部品の設計に強みを持つ無料の3D CADソフトで、特にプロトタイプ作成に適しています。初心者でも扱いやすく、直感的でシンプルな操作で3Dモデリングができます。
また、RS Componentsの製品データベースにアクセス可能で、数百万点の部品ライブラリから部品を取り込むことで、設計をスピーディーに進められるでしょう。
3Dプリンタ用のSTL形式で出力が可能で、3Dプリントがスムーズに行えます。試作段階で実物の確認やテストができるので、完成度の高い製品が効率的に作れるでしょう。
無料CADソフトの選び方

近年、無料で使えるCADソフトが増えていますが、種類が多く、どれを選べばいいか迷う方もいることでしょう。
ここでは、目的や用途に応じて、CADソフトを適切に選ぶためのポイントを解説します。用途やスキルに合ったCADソフトを選ぶことで、作業効率が上がり、スムーズに目的を達成できるようになるでしょう。
2D・3Dのどちらを使用するか決める
まず、用途に応じて2Dまたは3Dどちらを使用するかを決めることが大切です。
2D CADは平面図やレイアウト設計に適しており、建築や土木の図面作成でよく使用されます。一方、3D CADは立体的なモデルを作成でき、自動車や製品の設計、建築物の3Dモデリングに適しています。
このように2Dと3Dでは、利用用途が異なるほか、機能レベルも違うので、適したCADの種類を選びましょう。用途や目的に応じたソフトを選ぶことで、作業効率が上がります。
資格取得で使用するソフトを選ぶ
CAD関連の資格を取得することが目的であれば、試験で使用されるソフトや業界で一般的なソフトを選びましょう。
例えば、「CAD利用技術者試験」や「建築CAD検定試験」で多く使用されているような、AutoCADやJw_cadなどに慣れておくと、試験対策を効率的に進められます。
また、CADエンジニアのなかでは、Fusion 360やFreeCADも広く利用されているため、将来的なキャリアに必要なソフトかどうかも考慮するとなお良いでしょう。
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初心者は日本語マニュアルがあるソフトを選ぶ
初心者の場合、日本語のマニュアルやサポートが充実しているソフトを選ぶことで、スムーズに学習可能です。
Jw_cadやLibreCAD、FreeCADなどは日本語対応が充実しており、オンライン上にも多くの学習リソースが揃っています。
また、日本語の操作説明があるソフトは、基本的な操作を習得しやすく、早い段階で使いこなせるようになります。初心者の場合は、日本語での情報が多いソフトを選ぶことが重要なポイントです。
CADで無料ソフトを使用するメリット

ここでは、無料のCADソフトを使用するメリットをお伝えします。コストを抑えることはもちろん、他にも多くのメリットがあるので、無料のソフト利用を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
- コストがかからない
- 気軽に複数のソフトを試せる
- 多様な用途に対応している
- 他のユーザーから情報を得やすい
無料のCADソフトは、ライセンス料や更新費用なども一切かかりません。そのため、費用を気にせず利用したいフリーランスや小規模事業におすすめです。
無料と聞くと、「使える機能が少ないのでは?」と思う方もいることでしょう。しかし、2Dと3Dの両方に対応しているものや、建築だけでなく、インテリアや部品の設計にも利用できるものもあります。用途によって複数の無料ソフトを使い分ければ、賢くお得にCADソフトが使用可能です。
また、気軽に試せる分、利用者が多く、ユーザーコミュニティができることもあります。分からないことがあれば検索で情報を得やすく、比較的独学でも学びやすいでしょう。
CADで無料ソフトを使用するデメリット・注意点

無料CADソフトには多くのメリットがある一方で、有料ソフトと比較すると制約もあります。特定の場面ではデメリットとなることもあるため、あらかじめ以下のデメリットと注意点を確認しておきましょう。
- 機能や対応範囲の制限がある
- 大規模データや高度解像が必要な場面には不向き
- ファイル形式への対応が限定的で互換性が低い
- サポートが少ない
- 商用利用ができない場合がある
無料版を使用する場合は、利用できる機能が制限されていることが多いです。例えば、高度な解析機能やシミュレーション機能などは使えない場合があります。商用利用は有料になる可能性もあるため、事前にサイトの規約をチェックしておきましょう。
一部の無料CADソフトでは、ファイル形式の対応が限定的で、他のCADソフトとのデータ互換性が低い場合があります。他のソフトと連携して使用したい場合には注意が必要です。
また、無料CADソフトではサポート体制が整っていないこともあり、その場合は自己解決しなければなりません。ネット上のユーザーコミュニティで調べることもできますが、確実な情報ではないため、注意が必要です。
初心者にはAutoCADの無料体験もおすすめ

AutoCADは、世界的に利用されているプロ向けのCADソフトで、建築、土木、機械設計など幅広い分野で使用されています。初心者がCADの基本操作を学ぶ際に、AutoCADの無料体験版を活用するのもおすすめです。無料体験版を利用すれば、プロ仕様の操作やツールに触れられるので、初めてCADを使用する方でも実務で役立つスキルを習得しやすくなるでしょう。
また、AutoCADは多くの業界で標準設計とされており、操作性やインターフェースが他のCADソフトと共通する部分が多いです。そのため、AutoCADで学んだあとに他のソフトへ移行する際もギャップを感じにくいでしょう。
さらに、CAD利用技術者試験や建築CAD検定試験などで使用されることも多く、資格取得のための学習用途としても適しています。
短期間で実践的なスキルを身につけたい方は、公式サイトから簡単にダウンロードできる無料体験版をぜひ活用してみてください。
★※「cad 初心者 何から」の記事へ内部リンク設置予定★
【まとめ】まずは無料ソフトで基本を学ぶ

本記事では、初心者向けのCAD無料ソフトについて、選び方や注意点も含めて詳しく解説しました。
CADソフトは、建築や機械設計、インテリアなどさまざまな分野で活用でき、無料でも多くの機能を備えたソフトが揃っています。初心者でも使いやすい無料ソフトも多いので、操作性と最適なツールが揃っているソフトを選び、スキルを身につけながら楽しく学びましょう。
まずは無料版で基本を習得し、慣れてきたら必要に応じて有料版や資格取得を目指すのもおすすめです。
